災害用備蓄について
ご家庭で備蓄していますか?
近年、大雨による数十年に一度といわれるような災害が毎年のように発生しています。
また、世界全体で発生しているマグニチュード6以上の地震の約20パーセントは日本で発生しています。
災害はいつ、どこで発生するか分かりません。
いざ、という時に困らないように日ごろから飲食料を家庭で備蓄しておきましょう。
飲料・食料は最低3日以上の備蓄を!
大規模災害発生直後は、市からの支援物資が届くまで時間がかかることを想定し、最低3日分の飲料と食料を備えておきましょう。
大規模な災害が発生した直後は食品や生活物資が店頭から売り切れるなど、物流機能が低下することや、電気・ガス・水道などのライフラインが停止することも予想されます。近年の大規模災害時では物流、ライフラインの復旧に早くて3日間を要しています。そのため、物流、ライフラインの復旧の間命をつなぐために、自分と家族の最低3日分以上は備えておきましょう。
飲料
水をはじめとする飲料は人間にとって最も大事な命の源です。人間の体の約50パーセントから75パーセントは水でできており、人間が生命活動を維持するために必要不可欠なものです。
体内の水分の中で、血液中にある水分は、酸素や栄養などを各臓器へ運搬しています。この他にも発汗等で絶えず水分が失われるため、水分補給を怠れば、あっという間に水分不足に陥り、大変危険な状態になります。
そのため、飲料の備蓄は災害発生時に安心して生活を送るうえで大変重要だと言っても過言ではありません。万が一の災害時にも不足なく水分補給ができるよう、備蓄をしておきましょう。
どれくらい必要?
一般的に大人1人につき、1日2~3Lの飲料水が必要と言われています(食べ物に含まれる水分も含む)。そのため、3L×家族×最低3日分は備蓄しておきましょう。
また、十分な水があればお湯を沸かし湯煎調理ができたり、水やお湯を注ぐことでふっくらしたご飯になる「アルファ米」、赤ちゃんのミルク作りなどに使用できます。
食料
たんぱく質・脂質・炭水化物は、三大栄養素と呼ばれており、主に主食(炭水化物)と主菜(たんぱく質・脂質)から摂取することができます。
人は何もしていなくても心臓を動す、呼吸をするなどでエネルギーを消費しています。この時のエネルギーを基礎代謝エネルギーと呼び、生きるために最低限必要なエネルギーになります。
人が活動するためには、基礎代謝エネルギーに加えて、体を動かすためのエネルギーが必要になります。
どんな食料(非常食)を備えればいいの?
備蓄をする際には、災害の規模にもよりますが、災害の時系列を考えて食料を備蓄すると良いでしょう。
大規模災害発生直後には、ライフラインが停止している可能性が高いです。そのため、ガス・電気等が使用できないので、調理が不要な缶パンなどの非常食を備蓄しておきましょう。
ライフラインが再開した後のために、湯煎調理ができるレトルト食品や水・お湯を注いで調理できるアルファ米等を備蓄を推奨します。
また、ご飯類などだけでは不足しがちなたんぱく質やビタミンを補える食料も備蓄しておくとよいでしょう。
災害時は通常の日常生活に比べてストレスが溜まりやすいです。そのため、備蓄する食料はできるだけ自分の好みの味にしましょう。また、お菓子類もストレス軽減になりますので可能ならば備蓄しましょう。
主食(エネルギー源になるもの)
・アルファ米 ・パックご飯 ・缶パン ・乾麺類 ・餅 など
主菜(タンパク質を多く含むもの)
・缶詰(肉・魚・豆等) ・レトルト食品(カレー・パスタソース等)
・乾物(大豆ミート・高野豆腐等) など
副菜(ビタミン・ミネラルを多く含むもの)
・缶詰(ひじき・ミックスビーンズ等) ・インスタント味噌汁(粉末・フリーズドライ)
・野菜ジュース など
果物(ビタミン・ミネラルを補うもの)
・缶詰(果物) ・果物ジュース ・ドライフルーツ ・日持ちする果物(リンゴ・ミカン等) など
ローリングストックでムダなく備蓄しましょう!
せっかく備蓄したのに気付いた時には賞味期限が切れていたりすることがあるかもしれません。
そこで「使いながら備える」ローリングストックという備蓄の方法を実践しましょう!
「普段から少し多めに購入」→「普段の日常生活で使用」→「使った分だけ購入」のサイクルを繰り返せばムダなく備蓄することができます。
また、ローリングストックで使用する缶詰等については、そのまま食べるだけでなく、調理の一つの材料としてしようすることでおいしくいただけます。
ローリングストック簡単レシピ
参考資料
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更新日:2024年01月19日