菅貫神事
祭典日:7月31日
御神幸祭(夏越大祭)の初日、上宮を出御した三基の神輿は、大尾山麓の仮宮である頓宮に着御される。御神霊を神輿から頓宮へ御遷しした宮司以下神職は、頓宮での祭典の前に「菅貫神事(すがぬきしんじ)」という祓の行事を行う。
頓宮に着御される神輿

柊の斎垣と川御幣
頓宮北東の斎場には、柊の斎垣に川御幣3本が立てられ、神饌の案と起拝用の薦がしつらえられる。
宇佐神宮特有の祓具である「解縄串(ときなわぐし)」で、宮司以下神職が各自の祓を修した頃、二重の茅輪を後取(奉仕係の神職)が薦の上に置き、その片方を垂直に立てて待機する。神職が薦の上に進んで起拝を行い伏せる頃、後取は立てた茅輪を神職をくぐらせる様に倒す(菅貫)。神職は体を起こして、笏に添え持った解縄串を川御幣に投げ放つ。
この所作を宮司以下全ての神職が1人ずつ行う。殊に宮司の菅貫は厳格で、宮司用の茅輪と権宮司以下用の茅輪は別に調製され、菅貫の回数も権宮司以下が1回に対し、宮司は3回行う。これは「国家の祓」「氏子の祓」「自身の祓」とされる。
菅貫神事は、御神幸祭の旧称「御祓会(おはらいえ)」の伝統を今に伝える、他社では見られない宇佐神宮独特の神事である。
菅貫神事
菅貫神事は、御神幸祭の旧称「御祓会(おはらいえ)」の伝統を今に伝える、他社では見られない宇佐神宮独特の神事である。
頓宮での祭典「頓宮御着輦祭」
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更新日:2024年02月07日