法華八講・法華三昧

更新日:2024年02月16日

法要日:法華八講は天台座主の御譲任の際、法華三昧はその間の秋に開催

法華八講(ほっけはっこう)とは、天台宗の宗祖である伝教大師最澄の事跡に基づいて行われる法要である。

法華八講(昭和53年)

法華八講(昭和53年)

最澄の顕彰碑

最澄ゆかりの宝塔

平安時代初期803年、天台の教えを学び伝えるために唐へ向かう最澄を乗せた遣唐使船が難破し、最澄はその後1年を九州で過ごした。その際、宇佐の八幡大神に渡海の安全と成功を祈願し翌年無事に入唐、彼の地で天台を開祖した智ぎの教義、禅、密教を修めるなど目的を果たして805年に帰国し、人びとを幅広く救済する新しい「天台宗」を比叡山に開いた。最澄はその後、感謝御礼のため再び宇佐の地を訪れ、神前で法華経の説法を営んだ。八幡大神は説法の験(げん)にと、最澄へみずから紫衣(しえ)を授けたと伝えられている。

天台宗では、今も変わらぬ宇佐八幡大神への報恩の思いを捧げるために、天台座主自らが宇佐神宮御神前で法華経の教えについて説法と問答を行う「法華八講三問一答」の法要を、天台座主の御譲任の際に厳修している。

宇佐神宮本殿で行われる法華八講

宇佐神宮本殿で行われる法華八講

平年は、六郷満山の僧侶を中心に法華懺法を修める「法華三昧(ほっけざんまい)」として営まれる神前仏事である。なお、真言宗の開祖である弘法大師空海も、最澄同様に宇佐八幡大神へ渡唐の安全を祈請し、帰朝後は京都の東寺(教王護国寺)に宇佐八幡大神を勧請(かんじょう)している。

法華三昧を営むため、本殿に向かう六郷満山僧侶

法華三昧を営むため、本殿に向かう六郷満山僧侶

この記事に関するお問い合わせ先

都市計画課 景観・公園整備係
〒879-0492 大分県宇佐市大字上田1030番地の1 本庁舎2階

電話番号:0978-27-8181
ファックス:0978-32-2331

メールフォームによるお問い合わせ