仲秋祭 迎講

更新日:2024年02月07日

祭典日:10月スポーツの日を含む土曜・日曜・月曜の3日間行われる仲秋祭の初日

浮殿へ向かう神輿

浮殿へ向かう神輿

撮影:宮本 龍之

浮殿(和間神社)

浮殿(和間神社)

現在、全国の神社仏閣で斎行される放生会(ほうじょうえ)の起源となる祭典が、宇佐神宮の仲秋祭(ちゅうしゅうさい)である。放生会とは神仏習合時代の法会の名称で、明治以降に仲秋祭と改められた。仲秋祭の初日、浮殿(和間神社)において六郷満山僧侶が八幡大神の神輿に読経する仏事が迎講(むかえこう)である。

720年、大和朝廷に乱逆した大隅・日向の隼人の鎮圧に、豊国神軍の守護として宇佐八幡大神が神輿に乗って南九州へ出御した。乱の平定後、宇佐に還御した八幡大神は、失われた隼人の御霊を鎮めるために「年ごとに放生会を修すべし」と託宣を下した。これにより、宇佐神宮の仲秋祭(放生会)は今日まで連綿と奉仕されている。この祭典は、一之御殿の御祭神「八幡大神」のみが出御される。

上宮を発輦する神輿

上宮を発輦する神輿

初日のお下りでは、上宮を進発した一之御殿神輿が約8km離れた浮殿(和間神社)へ渡御する。

浮殿に着御する前には、六郷満山僧侶が八幡大神の神輿に読経する迎講が奉仕され、古の神仏習合時代の祭会を彷彿とさせる。

神輿に六郷満山僧侶が読経する「迎講」

神輿に六郷満山僧侶が読経する「迎講」

中日は浮殿での仲秋祭(大祭)が斎行された後、1km先の寄藻川河岸にて放生式(蜷放生)が行われる。

大祭を終え、放生式に向かう一行(昭和初期)
大祭を終え、放生式に向かう一行(令和元年)

大祭を終え、放生式に向かう一行(左:昭和初期、右:令和元年)

 

最終日のお上りで、浮殿から上宮へ還幸する神輿は、途中の百体神社に立ち寄って大隅・日向の隼人の御霊を鎮魂する。

仲秋祭は「宇佐神宮放生会」として大分県選択無形民俗文化財に指定されている。

百体神社

百体神社

百体神社での拝礼に向かう神職

百体神社での拝礼に向かう神職

百体神社での拝礼後、上宮へ還幸する氏子の行列

百体神社での拝礼後、上宮へ還幸する氏子の行列

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