市長コラム「神武東遷 続報」(令和元年7月号)

更新日:2023年04月06日

神武東遷 続報

宇佐神宮

神武東遷(じんむとうせん)につきましては、伝承が残る関係自治体共同で日本遺産への認定を文化庁に申請していましたが、残念ながら認められませんでした。「テーマとしては興味深いが、神武天皇の伝記になっている印象。既成文化財との関連性がストーリーから見えない」という指摘でした。

以前お知らせした通り、その昔、宇佐地方を治めていた菟狭津彦(うさつひこ)、菟狭津媛(うさつひめ)は、大和へ向かう途中の神武一行をお迎えし、一柱騰宮(あしひとつあがりのみや)を造ってもてなしました。一柱騰宮については宇佐神宮の騰隈(とうのくま)、安心院の妻垣神社、和尚山(かしょうざん)の花立池の3カ所に伝承が残っています。

また、本申請に当たり、新たに速吸之門(はやすいのと)(豊予海峡)を越える際に水先案内人を務めた椎根(しいね)津彦をまつる神社、宇佐に上陸した場所といわれる和気地区の柁鼻(かじはな)神社も加えました。余談ですが、神武天皇の勅諚(ちょくじょう)により藤原氏の創始者である天種子命(あまのたねのみこと)は菟狭津媛を妻にしたと言われています。

今後は文化庁の指摘を踏まえながら、関係自治体で協議することとなりますが、個人的には学術的・専門的観点からのみではなく、古代ロマンという観点からも評価してもらえないかと思うところです。

は広報うさ平成30年5月号に掲載しています。

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