市長コラム「神武東遷」(平成30年5月号)

更新日:2023年04月07日

神武東遷(H30.5月号)

奈良時代に編纂された日本最古の歴史書である日本書紀・古事記によりますと、紀元前660年、日向の国を出発した神武東遷の一行は大和の国に向かう途中、最初に宇佐に立ち寄り、菟狭津彦、菟狭津媛が足一騰宮を造って「おもてなし」したとされています。

市内には三カ所に伝承があります。一つ目は宇佐神宮の「騰隈」。表参道に通じる神橋外側には神武天皇聖蹟(天皇がお立ち寄りになったところ)を顕彰する碑があります。二つ目は「妻垣神社」。安心院盆地の美しさに感動した神武天皇が母であるタマヨリヒメの魂を呼び寄せると、山中の巨石に降臨したとされています。妻垣神社は巨石を上宮、社殿を下宮としています。三つ目は和尚山麓の「花立池湖畔」。神武天皇遥拝所並びに足一騰宮旧跡という二つの石碑が対になって建てられています。

宇佐市に限らず、神武一行が訪れた地には様々な伝承が残っています。この度、出立の地・宮崎市と終着の地・橿原市が発起人となり、ゆかりの自治体とともに日本遺産を目指そうという呼びかけがありました。もちろん宇佐市としては全面的に協力したいと思います。

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