浄化槽の正しい使い方

更新日:2025年04月01日

浄化槽は、使い方を誤ると処理槽内の浄化がうまくいかず、正常に機能しなくなる可能性があります。

正常に機能しなくなると、保守点検の回数や清掃の回数が増えるだけでなく、浄化槽本体の故障につながり、思わぬ出費がかさむことになりかねません。

下記のことに注意して、浄化槽を正しく使いましょう。

浄化槽の使用で注意していただきたいこと

水をしっかり流す

トイレの洗浄水のタンクの水量は、浄化槽に正常に流すために必要な量に基づいて設計されています。節水としてタンクに物を入れていると、うまく流れないことがありますので注意しましょう。

特に単独処理浄化槽の場合は、洗浄水の量が足りないと、し尿を微生物がうまく処理できない原因になります。

食用油を多量に流さない

食用油の排油は、排水管が詰まる原因になるだけでなく、浄化槽内の微生物による分解が難しくなり、正常に処理できなくなります。

お皿やフライパンについた少量の油なら問題ありませんが、排油を多量に流さないようにしましょう。

食品生ごみを流さない

合併処理浄化槽は、食品生ごみ(魚・肉・野菜など)を処理するようにはできていません。

三角コーナーや水切りネットなどを使用して、生ごみをできる限り流さないようにしましょう。

異物を流さない

新聞紙やたばこの吸い殻、紙おむつなど、水に溶けるトイレットペーパー以外のものは、浄化槽で処理できないため、絶対に流さないようにしましょう。

誤って流しがちなのが、水に溶けないティッシュペーパーです。

なお、ビニール、プラスチックや布なども微生物が分解することができませんので、流さないようにしましょう。

掃除・洗濯用洗剤を多量に使用しない、殺菌能力の高い薬剤を使用しない

浄化槽内には、汚物を食べてきれいにしてくれる微生物が住んでいます。

殺菌能力の高い薬剤や、多量の洗剤等を使うと、浄化槽内の微生物が死んでしまい、正常に処理できなくなる可能性がありますので注意しましょう。

台所用洗剤の少量の使用はあまり問題ありませんが、浴室のカビとり剤・排水パイプ洗浄剤、洗濯槽洗浄剤などを使用する場合は、ラベルなどの注意書きを確認し、「浄化槽不可」などとされている場合は使用しないようにしましょう。

ばっ気装置(ブロワー)の電源を切らない

ばっ気装置(ブロワまたはモーター)は、好気性の微生物を元気に働かせて繁殖されるための空気を送りこむ重要な役目を担っています。

ばっ気装置の電源を切ってしまうと、微生物の働きが悪くなり、正常に処理できなくなってしまうため、電源は絶対に切らないようにしましょう。

浄化槽内の消毒剤を切らさない

浄化槽から排水される水は、常に消毒されていなければなりません。

浄化槽内の消毒剤は、一定に消費されていくよう設計されています。しかし、水の使用量が多くなると、消毒剤も多く消費されていきますので、消毒剤が切れないように注意しましょう。

浄化槽の故障や異常が発生した場合

以下のような異常が生じた場合、すみやかに専門業者へ相談しましょう。

  • ブロワー、モーターから異常な音がする。
  • 浄化槽から悪臭が発生している。
  • 放流水が濁っている、または悪臭がする。
  • 法定検査を受検したら、不適正と診断された。
  • 上記以外の異常が発生した、など

浄化槽の異常に関するご相談は、下記リンクを参考にしてください。

この記事に関するお問い合わせ先

上下水道課 施設管理係
〒879-0492 大分県宇佐市大字上田1030番地の1 本庁舎2階

電話番号:0978-27-8189
ファックス:0978-33-5370

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