例祭
祭典日:3月18日
祓所に到着した唐櫃奉舁の神人
(昭和10年代)
神社には、年に一度、御祭神または神社に格別の由緒ある日に斎行されるお祭りがあり例祭(れいさい)と呼ばれる。例祭は、宇佐神宮にとって最も重要な大祭で、宇佐祭とも呼ばれる。
一之御殿の御祭神である八幡大神は、571年2月初卯の日に、亀山の麓の菱形池の畔に初めて顕現された。この由緒により、旧暦2月初卯の日を新暦に換算した3月18日が宇佐神宮の例祭日と定められた。
宇佐神宮は、天皇の使いである勅使が定期的に訪れる17の勅使社のひとつである。そのため、宇佐神宮の例祭では、八幡大神、比売大神、神功皇后の三柱の御祭神へ幣帛(皇室からのお供え物)が奉られる。白装の神職が幣帛を収めた櫃を運び、次に衣冠単(いかんひとえ)をつけ正装した宮司以下の高位の神職が続く。祓所での修祓(お祓いの儀式)の後、一行は三柱を祀る上宮に参進し、各御殿の扉を開き祭式行事を厳粛に執り進める。多数の参列者をお迎えし、春の陽光の中で斎行される重儀である。
また前日17日には、下宮・若宮神社・春宮神社の例祭が、上宮に先んじて斎行される。
唐櫃奉舁の神人と衣冠単を著けた神職
祓所で行われる修祓

上宮へ向かう一行
南中楼門前を参進する一行
各御殿での祭式行事を終え、上宮を後にする一行
更新日:2024年02月07日