勅使街道
古代から現代に至るまで、常に再生し使われ続けてきた貴重な歴史遺構「勅使街道」。
永い年月の中で失われた歴史的な景観を再生すべく、宇佐宮中の入口である百体神社から呉橋までの電柱をなくし、趣のある街灯を設置。かつて百体神社前は石畳が配されていたことを再考し、道路中央部に石畳風の舗装を施して整備しました。
▲before
▲after
撮影:辛島智久
発掘調査(平成28年)
復元された石畳
史跡・小公園の整備
勅使街道沿いには神仏習合の歴史において、とても重要な史跡があります。この史跡の敷地を整備し、名称板・ベンチ等を設置しました。
名称板のQRコードをスマートホンやタブレットで読み込むと、詳しい解説を読むことができます。
▲化粧井戸
▲凶首塚古墳
国道10号、南宇佐交差点付近には、周遊の休憩所として小公園を整備。ここから呉橋までの間、中央に配した石畳風の舗装の両脇に保水性舗装を採用しました。雨水や打ち水により、夏の暑さを和らげる効果が期待できます。
▲before
▲after
宇佐神宮では、通年をとおして色々な祭事が行われています。その中でも、宇佐神宮独特な祭事を紹介する「神仏習合案内板」を勅使街道沿いに整備しました。QRコードをスマートホンやタブレットで読み込むと、詳しい解説を読むことができます。
神仏習合案内板
QRコード
また、勅使街道沿いには創業100年になる溝口ひょうたん本舗というお店があります。卸売業が主体でしたが、修景事業を利用し店舗を改装して頂き、店舗での小売りにも力を入れて頂けるようになりました。ひょうたんで作られた箸置きや調味入れ、徳利など、宇佐のお土産としてもおススメです。
箸置き
照明
楊枝入れ
宇佐神宮勅使街道「光の参道」
整備完了後、夕日が通りを照らし、まるで八幡大神からの贈り物のような景色が誕生しました。通年をとおし、よく晴れた日に見ることができますが、特に4月の下旬から5月の初旬、また8月の中旬ごろには、勅使街道に夕日が沈む特別な瞬間を求めて多くの人が集まります。
令和2年に宇佐地区まちづくり協議会が、この黄金色に輝く街道の通称名を募集。全国18都府県から集まった459件の応募の中から原田美津子さんが考案した「光の参道」が選ばれました。
また、勅使街道の夕暮れを題材に撮影された宮本龍之さんの写真が、第56回大分県美術展写真展(一般の部)で最高賞である 大分県知事賞を受賞されました。
街なみ環境整備事業をおこなった区域内に出店される店舗には、家賃を補助する制度があります。詳しくは商工振興課まで。
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更新日:2024年03月01日