河川のキレイな水を守りましょう

更新日:2024年10月02日

私たちが利用できる水は地球上の水のわずか0.01%

地球は「水の星」と言われ、およそ14億キロ立方メートルの水があるとされています。しかし、そのうちの約97.5%が海水で約2.5%が淡水ですが、大部分は南極や北極の氷河であり比較的利用しやすい河川水、湖沼水は地球上の水のわずか0.01%に過ぎません。

その限られた河川水は、市内では主に安心院地域の津房川、院内地域の恵良川、それらが合流した宇佐地域の駅館川のほか、伊呂波川や寄藻川を流れています。

私たちが生活で使った水は、川から海に流れ雲となり雨となって、再び川を通じて私たちのもとに戻ってきており、貴重な水を繰り返し使っています。限りある水を将来の世代も引き続き繰り返し使えるようにするためには、河川の水をキレイな状態で保つ必要があります。

河川の水を汚す大きな原因の一つは、生活排水であるため、私たちの日常生活でできる取組が重要になります。

駅館川
津房川
恵良川

日常生活で使う水の現状

私たちは、台所やトイレ、風呂、洗濯などで水を利用し、1人が1日に約250リットルを生活排水として排水しています。このうち、トイレの排水を除いたものを生活雑排水といいます。

生活排水の分類と1日1人当りの負荷割合
生活排水
BOD
43g/人/日

生活雑排水
30 g
約70%

台所からの排水 17g 約40%
風呂からの排水 9g 約20%
洗濯等からの排水 4g 約10%
し尿 13g 約30%

 

汚れた水を流さないようにしましょう

水の汚れ具合を表す指標の一つに『生物化学的酸素要求量(BOD)』があります。
BODとは、微生物が水の汚れを分解するときに使う酸素の量です。水中の酸素が使われて少なくなってしまうと、悪臭の発生や魚の窒息死などの問題が生じます。そのため、私たちが心掛けることは「BODが高い水を流さない」ことです。

以下は、水の汚れの例示です。

水の汚れ例示

流すもの

使用済み

天ぷら油

(20ml)

牛乳

(200ml)

コップ1杯

ビール

(180ml)

コップ1杯

みそ汁

(180ml)

お椀1杯

BOD(g)

30

16

15

7

魚がすめる水質にするための水量

浴槽20杯

浴槽11杯

浴槽10杯

浴槽4.7杯

水の汚れ例示

流すもの

米のとぎ汁

(500ml)

1回目

煮物汁

(100ml)

肉じゃが

シャンプー

(4.5ml)

1回分

台所用洗剤

(4.5ml)

1回分

BOD(g)

6

5

1

1

魚がすめる水質にするための水量

浴槽4杯

浴槽3.3杯

浴槽0.67杯

浴槽0.67杯

※魚がすめる水質とはBODが5mg/ℓ以下としています。
※浴槽1杯=300ℓ

出典:生活排水対策推進指導指針

 

汚れた水を処理しましょう

家庭や事業所などで使った水を集め、きれいな水に処理して川や海(公共用水域)に排水するため、公共下水道や農業集落排水施設に接続しましょう。

合併処理浄化槽は、トイレのし尿だけでなく、生活雑排水も処理できる浄化槽のことです。河川への生活雑排水の流出を防ぐため、公共下水道などが整備されていない地域では、合併処理浄化槽を設置しましょう。

今日から取り組もう生活排水対策

台所

〇食事や飲み物は必要な分だけつくる

〇水切りネット等を活用して細かいごみをキャッチ

〇食器を洗う前に油をふき取る

〇残った油はできるだけ捨てない

〇残った油をやむを得ず捨てる場合は、新聞紙などに吸わせて燃やせるごみで

〇米のとぎ汁は植木の水やりに

〇食器を洗う洗剤は適量を使用する

トイレ

〇使用後のちょっとした掃除で洗剤が必要な掃除回数を削減

風呂

〇排水口にネットを張って髪の毛などのごみをキャッチ

〇シャンプー、リンス、石けんは適量を使用する

〇残り湯を洗濯に使用する

洗濯

〇洗剤は適量を使用する

〇くず取りネットでごみをキャッチ

※本コンテンツは「広げようキレイな水のある暮らし(環境省)」を参考に作成しています。

水辺環境の保全活動に参加しましょう

上流での植林活動、中流から海岸部における稚魚の放流活動や清掃活動など水辺全体でキレイな水を守ること重要です。

参加できる活動がありましたら積極的に参加し、キレイな水を将来の世代に引き継ぎましょう。

 

稚魚放流の様子
海岸清掃の様子

この記事に関するお問い合わせ先

生活環境課 環境保全係
〒879-0492 大分県宇佐市大字上田1030番地の1 本庁舎1階

電話番号:0978-27-8132
ファックス:0978-32-2331

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