宇佐を舞台とした朝ドラ誘致を!!

更新日:2022年11月08日

これまでの経緯と目的

疎水事業の父 南一郎平

令和2年1月に日本三大疎水の父と呼ばれる「南一郎平」の「没後100年・広瀬井路通水150年記念式典」が盛大に開催されました。

これは、一郎平の地元金屋自治区が中心となって開催したもので、宇佐市民のみならず大分県民にも広く一郎平の偉業、生き方などを知ってもらう機会となりました。

その広瀬井路は、通水から150年を経た今でも当時の姿を残しつつ滔々(とうとう)と流れ、駅館川東岸を潤し続けており、次代に繋いでいくべき貴重な生きた教科書であると言っても過言ではありません。

そこで、全国の様々な水利事業に携わった一郎平の顕彰活動を通じて、水や井路の大切さを全国に届けていきたいとの想いから、市内の関係機関・団体で協議会を設立し、NHK朝ドラ誘致に取り組むことになりました。

南一郎平と広瀬井路

賀来千香子さん

南一郎平は、1836年に島原藩領金屋村(現宇佐市大字金屋)の庄屋、南宗保の長男として生まれました。一郎平の住んでいた所は、川より20m以上高台にあったため粟や稗などの作物しかできない痩せた台地でした。一郎平は「米を作り地域を豊かにするように」との父の遺言を受け、莫大な借金もいとわず難工事であった水利事業を再興し、ついに約120年の歳月を要した広瀬井路を完成させました。広瀬井路完成後は、国(内務省)に招かれ、日本三大疎水をはじめとした全国各地の水利事業に携わるなど人々を豊かにすることに生涯を捧げました。

南一郎平を国に招いた松方正義(内閣総理大臣)は一郎平を「隠れたる実業界の偉人」と称賛していることからも彼の偉大さを窺い知ることができます。

なお、女優の賀来千香子さんは、一郎平の妻 志津の血縁にあたり、NHK朝ドラ誘致活動に支援をいただいています。

一郎平が父の想いを受け継ぎ、資金調達など幾多の困難を乗り越えて完成させた広瀬井路は、宇佐市院内町広瀬の取水口から長洲(金屋)方面へ流れる総延長17キロの水路で、川より20メートル以上の高台に水を通すため隧道(トンネル)や水路橋(石橋)などの多彩な農業土木技術が駆使された農業かんがい施設です。

この水路により駅館川東側の痩せた台地が肥沃な水田地帯に生まれ変わることとなりました。通水から150年が経過した現在でも、ほぼ同じ個所を流れ多くの水田を潤すことで、宇佐市の農業を支えています。
 

協議会の顕彰活動等

金屋の甘酒

〇金屋の甘酒

「一郎平」朝ドラ誘致活動の機運醸成を目的に金屋のお米を使った甘酒を地元の酒蔵に依頼し、製造販売しています。今後は、田植えにはじまり、稲刈り、そして日本酒の仕込みまでを体験できる酒造りイベント「南尚物語」の開催も予定しています。

 

酒造りイベント「南尚物語~南一郎平に感謝し ―米作りから酒造り、そして販売まで―」(南尚物語酒造り実行委員会)

https://www.nansyomonogatari.com/

 

体験授業

〇広瀬井路体験授業

市内の小学校を対象に、バスで広瀬井路を巡って学ぶ体験授業を実施しています。また、一郎平の人となりや業績を知ってもらうためマンガ本を市内の全小中学校に寄贈し、地域の社会学習に役立ててもらっています。
 

宇佐学マンガシリーズ5.日本三大疎水の父 南一郎平(宇佐市民図書館電子分館)
https://www.d-library.jp/usa_city/g0102/libcontentsinfo/?conid=349857&m

市民劇「南一郎平」

〇市民劇「南一郎平」

一郎平の功績を広く発信するため市民劇の創作(令和4年11月20日(日曜日)上演予定)に取り組んでいます。令和3年度は演劇ワークショップを開催した後、旗揚げを行いました。現在は公募したキャストとともに稽古を行うなど公演に向け準備を進めています。
現在、宇佐文化会館・ウサノピア及び宇佐市役所総合政策課にてチケットを販売していますので、詳しくは以下のリンクよりご確認下さい。

世界かんがい施設遺産登録

世界かんがい遺産

南一郎平が完成させた広瀬井路を含む宇佐のかんがい用水群が令和3年11月に大分県で

初となる「世界かんがい施設遺産」に登録されました。

同遺産は、かんがいの歴史・発展を明らかにするとともに、かんがい施設の適切な保全に資することを目的に、建設から100年以上経過し、かんがい農業の発展に貢献したもの、卓越した技術により建設されたものなど、歴史的・技術的・社会的価値のあるかんがい施設を登録・表彰する制度です。

本市では、平田井路及び広瀬井路が先駆的で多彩な農業土木技術を駆使して設置されたものであることから、後世にその価値を受け継ぎ、地域の振興につなげていくため市や土地改良区が中心となって登録を目指してきました。
今後は、国東半島宇佐地域として認定を受けている「世界農業遺産」も含めたヘリテージツーリズムと連携した朝ドラ誘致活動の推進が期待されています。

 

世界かんがい施設遺産について(宇佐市耕地課)

https://www.city.usa.oita.jp/sougo/soshiki/13/kochi/kangai/index.html

NHK朝ドラ「南一郎平」誘致推進協議会

宇佐市議会、宇佐市自治会連合会、宇佐商工会議所、宇佐両院商工会、宇佐土地改良区、宇佐市観光協会、大分県建設業協会宇佐支部、宇佐の文化財を守る会、佐田地区まちづくり協議会、両川地区まちづくり協議会、宇佐青年会議所、宇佐商工会議所青年部、豊の国宇佐市塾、宇佐市、南一郎平顕彰会、金屋自治区(順不同)

 

  NHK朝ドラ「南一郎平」誘致推進協議会公式サイト https://ichirobei.jp/

関連リンク

宇佐市ホームページ(南一郎平/文化・スポーツ振興課)

 https://www.city.usa.oita.jp/sougo/soshiki/13/shinko/2/1_1/4931.html

 

 大分の人々が創る次世代型Webメディア-We are Oitan-(南一郎平/大分県広報広聴課)

 https://minnade.oita.jp/oitan/society/vol30/

 

 農業水利偉人伝5.(南一郎平/大分県農村整備計画課)

https://www.pref.oita.jp/soshiki/15950/ijin12.html#sp_headline_2

この記事に関するお問い合わせ先

総合政策課 企画調整係
〒879-0492 大分県宇佐市大字上田1030番地の1 本庁舎3階

電話番号:0978-27-8109
ファックス:0978-32-2331

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