九七艦上攻撃機戦没者献花式(令和3年7月30日)
市長式辞の様子
引き上げられた機体確認の様子
7月30日(金曜日)、種子島沖に海没していた九七式艦上攻撃機が宇佐市に到着し、宇佐空の郷駐車場にて戦没者の献花式が行われました。式典には市長や市議会議長をはじめ、市文化財調査委員会や宇佐海軍航空隊跡保存会の方など関係者が参列し、黙とうと献花を行い、戦没者に追悼の祈りをささげました。
市長は、「宇佐海軍航空隊ゆかりの九七式艦上攻撃機が、永い歳月を経てこの宇佐の地に戻ってきました。機体に搭乗していたであろう戦没者の方々ならびに多くの戦没者へ献花式を挙行するにあたり、宇佐市民を代表し、謹んで哀悼の誠を捧げます。
数多くの尊い命が失われた先の大戦が終わりを告げてから、七十六年もの歳月が過ぎ去ろうとしています。ふるさとの安泰を願い、最愛の家族を案じながら、戦禍の犠牲になられた方々、心ならずも遠い異郷の地で帰らぬ人となられた方々のご心情とご無念を思うと、深い悲しみが胸に迫ってまいります。ここに改めて戦没者の皆様のご冥福を心よりお祈りいたします。
今や戦争を体験していない世代が多数を占めるようになり、戦争の記憶の風化が懸念されています。令和という新しい時代を迎え、私たちが享受する平和と繁栄は、戦没者の皆様の尊い犠牲の上にあることを改めて肝に銘じ、戦争の悲惨さと平和の尊さを次世代に継承していくことが、私たちの使命であります。
宇佐から飛び立ったであろうこの機体は、今後、宇佐市の大切な文化財として、多くの人々が平和の大切さと命の尊さについて考える本物の資料になるものと確信しております。また、そうすることが尊い命を捧げられた皆様の思いに報いる唯一の道だと考え、全身全霊で取り組むことをお誓い申し上げます。
終わりに、御霊の安らかなることをご祈念申し上げますとともに、ご参列の皆様方のご多幸とご健勝をお祈り申し上げます」と式辞を述べました。
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更新日:2021年08月04日