九州総合スポーツカレッジ入学式祝辞(平成30年4月6日)
春光うららかな季節を迎え、爽やかな躍動が感じられるこの佳き日、平成三十年度の入学式が挙行されるにあたり、一言お祝いの言葉を申し上げます。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。決意も新たな皆さんと、これまで限りない愛情を注いでこられましたご家族の皆様に対し、心よりお慶びを申し上げます。
皆さんが入学された、学校法人吉用学園専門学校 九州総合スポーツカレッジは、平成十七年の開校以来、プロスポーツ業界との特別パートナーシップのもと、硬式野球、サッカー、バスケットボールなどスポーツに夢を託す若者の教育に力を注ぐとともに、トレーナーや幼児教育部門においても、数々の人材を輩出しております。新入生の皆さんは、そのようなすばらしい環境の中で、新たなスタートを切ることとなります。皆さんの胸は希望に満ち、それぞれの大きな夢に膨らんでいることでしょう。その輝かしい門出にあたり、失敗を恐れずに挑戦し続けることの大切さについて、お話したいと思います。
皆さんご存知の日本人メジャーリーガー、マリナーズのイチロー選手は、あるインタビューで、「四千本のヒットを打つために八千回以上、悔しい思いをしている。記録を誇るのではなく、失敗と向き合って挑戦し続けたことを誇りに思う」と言ったそうです。また、6度もNBA制覇を果たし、神と言われたマイケル・ジョーダンもあるインタビューで、「みんな僕が成功させたシュートのことだけを覚えているが、残念ながら、その裏には成功した数を超える多くの失敗があります。おそらくそれがあるから今の私があるのです」と言っています。
さらに、宇佐市出身のJリーガー、浦和レッズの西川周作選手は「ミスをしたらどうしようとは全く考えない。今までたくさんのミスをしてきたけれど、そこから学んできた。迷ったら、前へ。それが自分のスタイルだと思っています」と語っています。
ただ今、ご紹介したように、超一流アスリートの成功には失敗を恐れずに挑戦し続けたという共通点があります。これは、スポーツに限らず、全てにあてはまることだと思います。今、日本スポーツ界は、二〇一九年のラグビーW杯、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックとビッグイベントが目白押しです。新入生の皆様方は、このような絶好の環境の中で学ぶこととなりますが、お願いしたいことは、スポーツ等を通じて失敗に臆することなく、挑戦し続ける力をどんどん磨いていただきたい、ということであります。その一つ一つの積み重ねが、ご自身の夢や希望を叶える一番の近道であると私は思います。皆様方の夢や希望が大きく花開くことを心から念願いたしております。
終わりに、新入生の皆さんのご多幸と光り輝く前途をご祈念申し上げ祝辞といたします。
平成 30年 4月 6日
宇佐市長 是永 修治
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更新日:2020年08月07日