宇佐・高田・国東広域ごみ処理施設に関する市長メッセージ

更新日:2025年10月28日

市長メッセージ

後藤市長

宇佐市長の後藤です。

現在、宇佐・豊後高田・国東の3市で建設中のごみ処理施設について、協議が難航しているということが、報道等でも度々、取り上げられています。

私のもとにも市民の皆さんから、不安の声、応援のメッセージなどが寄せられていますが、と同時にこの問題についてご存じないという方もいらっしゃいます。

そこで、今回、「何が問題となっているのか?」「処理施設を立地する宇佐市の立場として、何を訴えているのか?」についてご説明します。

現状

現在、宇佐市西大堀地区には宇佐・豊後高田・国東3市のごみ処理のための新施設が建設されています。

この施設は、12月1日から供用開始の予定となっています。しかし、未だに施設の運転事業者が決まっていません。

原因

その原因は、施設の運転業者の選定に関する宇佐市と豊後高田市の意見・主張の違いのためです。

宇佐市では、技術力、実績、経験、信用性、価格などの必要な要件をすべて審査した上での業者選定を主張しています。

一方、豊後高田市の主張は価格を最重要視し、実績要件を緩めたかたちとなっています。

この考え方の食い違いのため、未だに運転事業者の入札ができていません。

宇佐市の立場と主張について

宇佐市の立場と主張について、ご説明します。

宇佐市は、立地自治体です。この施設は、宇佐市に建設されています。

そのため、安全・安心を最優先にするよう強く主張しています。

自治体の契約とは

そもそも、自治体が建設・運転する施設は、絶対に安全でなくてはなりません。その品質を確保するため、一般に自治体が行う契約では、建設工事の場合でも、工事の規模や難易度に応じた実績がない業者は、入札に参加できないことになっています。

自治体の契約は税金です。技術力を要する工事や業務は、それ相応の実績のある者に頼まなければなりません。俗にいう「安かろう・悪かろう」となるようなことは、許されないのです。

今回の案件について

今回、問題となっているのはごみ処理場の運転業務です。しかも1日当たりの焼却規模が96tという大きな施設です。さらに、ボイラータービンによる発電機能まで有しており、ごみを燃やした余熱を利用して発電し、その電力を施設で使うという高度な技術を取り入れています。適正に運転するには、一定の能力が必要です。

想定されるリスク

このようなごみ処理施設について、仮に事故が起きれば、周辺住民の方々はもちろん、全市民の生活に直接、影響します。

以下に、一例を挙げます。

(1)ダイオキシンなどの有害物質が流れ出れば、周辺住民の皆様の健康に影響を及ぼ

すおそれが生じます。これは、立地自治体として絶対に許されません。

(2)トラブルにより焼却施設が停止するようなことが起きれば、ごみ収集がストッ

     プする事態にもなりかねません。

(3) 施設の設備に重大な損失が生じれば、多額の修繕費用が発生します。それを賄

      う財源は税金です。

業者の能力を求める理由

このように、ごみ処理施設の運転には、いくつもの心配があります。施設の立地に理解をいただいた地元の皆さんのためにも、最善の措置をとらなければなりません。

そのため宇佐市は、技術、実績、経験、信用、価格のすべてを備えた業者選定が必要であると考えています。

価格は確かに大切な要素です。しかし、それはあくまでも安全・安心を確保していることが大前提でなければなりません。

最後に

私は宇佐市長として、市民の生活に不安を与えないことが、自分自身の使命だと思っています。宇佐市としましては、引き続き住民の皆様の安全・安心の確保を最優先に主張してまいります。

また、この施設の安定的な運転は、豊後高田市、国東市の皆様が安心して暮らしていくことにもつながるものと考えております。

どうぞ、皆様方のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

この記事に関するお問い合わせ先

秘書広報課 広報広聴係
〒879-0492 大分県宇佐市大字上田1030番地の1 本庁舎3階

電話番号:0978-27-8106
ファックス:0978-32-1138

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