市長コラム「駅館川と森田ラッパ その2」(令和6年2月号)
駅館川と森田ラッパ その2
日出生ダム
「まず水源の確保だ」森田氏は玖珠町との境に日出生ダム約700万トンを計画。しかし「これだけでは足りない」と、杵築市との境(現在の農業文化公園付近)に日指ダム約400万トンを追加します。しかし、日指ダムは流域が狭く、安心院を横断する約30キロメートルの山中部導水路により水を供給する必要がありました。当然、事業費が膨らみます。
「安心院をはずせ。日出生ダム一本にしろ」と国から言われますが「安心院はぶどう団地にする」と森田氏は引きません。「ぶどうは北海道から沖縄までできる。まとまった面積があれば大産地になる」と国を説得しました。現在、安心院が西日本有数のぶどう団地として、シャインマスカットや安心院ワインで活況を呈しているのは、森田氏のおかげなのです。
また、欧州視察の経験がある森田氏は、宇佐平野の圃場(ほじょう)整備に併せ、東西南北5本、延べ32キロメートル、幅16メートルの大幹線農道を通し、田園都市を作ろうと考えます。
事業開始について森田氏は「当時、県出身だった一萬田(いちまだ)大蔵大臣に直談判。おこぼれの予算をもらい、駅館川の調査が始まった」と振り返りました。森田ラッパが高らかに鳴り、工事も順調に進んでいた矢先「待った」がかかります。大阪市在住の弁護士から、工事の中止および森田氏罷免を求める仮処分申し立てが行われたのでした。続く。
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更新日:2024年01月24日