市長コラム「11代桂文治 その2」(令和5年8月号)
11代桂文治 その2
11代桂文治
平成24年9月9日、落語芸術協会(会長・桂歌丸)主催による11代桂文治(かつらぶんじ)襲名披露パーティーが東京會舘で開催されました。案内文には「お席亭各位並びに落語芸術協会役員一同東西落語会の皆様方のご賛同により」11代桂文治を襲名する運びとなりましたとあります。
10代桂文治師匠の下、めきめきと力をつけてきた桂平治。平成6年度NHK新人演芸大賞「落語部門」大賞。21年には文化庁芸術祭新人賞受賞、NHK教育テレビやCM出演も果たすなど大活躍。「平治改メ桂文治」襲名は衆目の一致するところでした。
落語の祖は、武将の話し相手である御伽衆(おとぎしゅう)として仕えたとされる安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)。浄土宗の説教僧で仏教の教えを笑いとともに伝えました。江戸時代中期には、力をつけた江戸町民たちの社交的な集まりで落語が披露されるようになり、やがて大衆の娯楽として広がります。桂文治という名跡は、上方(今の近畿地方)の初代桂文治から始まり、上方と江戸を行ったり来たりするなど「桂」派の祖とされる大名跡です。そのため東西落語会の賛同も必要だった訳です。
落語界の重鎮多数が祝福に駆け付ける中、私も桂平治後援会長として参加しました。11代桂文治師匠が「先代は厳しくも優しい師匠だった。その芸を引き継ぎ、今まで通りコツコツやっていきたい」と頭を下げると万雷の拍手が湧き起こりました。続く。
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更新日:2023年07月13日