市長コラム「空襲と特攻 その1」(令和5年3月号)
空襲と特攻 その1
米軍が沖縄で捕獲した「桜花」
令和4年1月、柳ケ浦地区の下水道工事現場で、米国製250キログラム爆弾と思われる不発弾が発見されました。翌2月、半径400メートルの住民が避難する中、陸上自衛隊による処理が無事完了しましたが、戦後77年たった今も「我がまちも戦場だった」ことを思い知らされた出来事でした。
宇佐海軍航空隊(宇佐空(うさくう))は、実戦機で搭乗員を訓練する練習航空隊として昭和14年10月に開隊しましたが、戦況悪化に伴い昭和20年2月、神風特別攻撃隊が編成されます。3月には実戦部隊となるとともに特攻の中継基地にもなったため、米軍による空襲の目標とされました。
3月18日、米空母を発進した米軍機グラマンほか60機が宇佐空を初めて空襲。「桜花(おうか)」の搭載を準備し、出撃直前だった一式陸上攻撃機(一式陸攻)18機の大半が破壊され出撃不能となります。「桜花」は1.2トンの爆弾を搭載し、一式陸攻につり下げられて運ばれ、上空で離されるとグライダーのように飛んで米軍艦に体当たりするもので「人間爆弾」と言われました。
「桜花」は、市平和資料館に実物大模型が展示されていますので、ぜひご覧ください。なお、私事で恐縮ですが、当時14歳だった私の母がこの空襲を体験しており「低空飛行で乱射するパイロットの顔まで見えた」と語っていました。次回へ続く。
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更新日:2023年02月21日