市長コラム「宇佐の中等教育 その3」(令和4年4月号)
宇佐の中等教育 その3
昨年、宇佐産業科学高校・工業クラブが制作したフェイスシールドが「パテントコンテスト」において優秀賞を受賞しました。コンテストは発明や知的財産について興味を持ってもらおうと文部科学省や特許庁などが主催するもので、新型コロナウイルス感染拡大を受けて新設された主催者賞「新しい生活様式アイデア賞」もダブル受賞しました。特許出願支援も受けられるという快挙に市長賞詞を贈呈させていただきました。
宇佐平野は県下最大の穀倉地帯です。明治時代、《農業発展には農村の指導者の養成や模範農家の育成が必要だ》と考えた四日市の豪農城洸(じょう たけし)は、農学校の創立を文部省に陳情します。その働きかけが功を奏し、明治34(1901)年、宇佐郡立農学校が現在のうさ児童館の位置に開校します。創立にあたり城洸は、各種標本、農機具など教育に必要な資機材を惜しみなく寄贈しました。
明治44(1911)年には、高等小学校2年修了を入学資格とし、修業年限2年の男子校として現在の「照陵の地」に新校舎が完成。大正12年、養蚕科を加え、大分県立四日市農学校となります。その後、数回の変遷を経て、現在は大分県立宇佐産業科学高校となっていますが、宇佐市はもとより大分県農業発展のメッカとして、輝かしい伝統と人財輩出を誇っています。次回に続く。
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更新日:2022年03月24日