市長コラム「宇佐の中等教育 その1」(令和4年2月号)

更新日:2022年01月25日

宇佐の中等教育 その1

Gong for USA サムネイル

宇佐高校放送部の優勝作品は市公式YouTubeで視聴できます。

  昨年、宇佐高校放送部が「NHK杯全国高校放送コンテスト」ラジオドキュメント部門で優勝するという快挙がありました。USAに絡む都市伝説を題材とした作品で、宇佐の知名度向上に大きく貢献したことから、市長賞詞を贈らせていただきました。
  宇佐高校以外の高校生の活躍も目覚ましく、頼もしい限りです。そこで、各高校の歴史をシリーズで振り返ってみたいと思います。

  まず旧宇佐高校ですが、明治30年(1897年)、大分県立中津尋常中学校宇佐分校として産声をあげます。当時の大分県の中学校は大分市と中津市のみで、分校として杵築、臼杵、竹田そして宇佐が認められました。藩校があった城下町以外での設置は宇佐のみです。これは当時、直接国税15円以上納入の有権者の数が多かったこと、また、衆議院議員木下謙次郎、江島久米雄、貴族院議員水之江文二郎など有力者たちが、強力に政府に働きかけた結果といわれています。

  宇佐神宮宣教館(能舞台)を仮校舎としてスタートした宇佐分校は、2年後、現在の老上ヶ丘に移転。翼を広げた鳳凰(ほうおう)を思わせる威風堂々とした校舎だったと伝えられています。さらに2年後、晴れて宇佐中学校へと昇格。上級学校への入学率が高く、県下でも優秀な中学校として名を轟かせます。次回へ続く。
 

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