市長コラム「宇佐海軍航空隊開隊 その1」(令和元年10月号)

更新日:2023年04月06日

宇佐海軍航空隊開隊 その1

宇佐海軍航空隊

今から80年前の昭和14年10月1日、宇佐海軍航空隊(通称「宇佐空」)が開隊しました。当時の柳ヶ浦村を中心に、東西1200m、南北1300m、184ヘクタールの敷地に幅30m×長さ1150mの滑走路を擁し、隊員800人でのスタートでした。

開隊2年前の昭和12年には日中戦争が始まり、これからの戦いは航空機が主力になると考えられていました。当時の空軍は陸海軍それぞれに属しており、海軍所属の宇佐空は航空母艦から発着し、急降下して爆弾を投下する艦上爆撃機(艦爆)と、水平爆撃や魚雷攻撃する艦上攻撃機(艦攻)の搭乗員養成を目的としていました。

ポイントは実用機を使用した点にあり、複葉機の九六式艦上爆撃機(九六艦爆)と九七式艦上攻撃機(九七艦攻)、後に最新鋭機の九九艦爆が配備されました。九六式とは神武天皇が即位した年を元年とする皇紀2596年(昭和11年)に軍から制式採用されたという意味で、皇紀2600年に採用された戦闘機が有名なゼロ戦です。

今戸公徳(いまどきみのり)氏の『宇佐海軍航空隊始末記』によれば、開隊式には多くの柳ヶ浦村民が招待され、終了後、艦爆、艦攻による祝賀飛行が行われたとあります。続きは次号で。

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