市長コラム「大井憲太郎」(平成31年2月号)

更新日:2023年04月07日

大井憲太郎(H31.2月号)

大井憲太郎の像

今年は統一地方選や参院選など選挙イヤーとなっています。今では一定年齢以上の国民が当然のように投票できますが、ここに至るまでには大変な苦労がありました。明治時代、征韓論に敗れた板垣退助らは薩長による藩閥政治を批判。平民に参政権を与え、議会を開設せよと民撰議院設立建白書を政府に提出します。後に東大総長となる加藤弘之が時期尚早論を唱えると、新聞紙上で大論争を展開したのが、郷土出身の大井憲太郎です。

1843年、院内町高並で生まれた憲太郎は、江戸に出て幕府の洋学機関である開成所に入りフランス学を学びます。明治維新後「憲法」という文字を創設した箕作麟祥に入門し、憲法の「憲」の字をとって憲太郎と改名。人存スレバ即チ自由アリ、自由滅スレバ即チ人死ス『自由略論』と論陣を張り、世間の大喝采を浴びました。また、衆議院議員になると、同志と共に普通選挙期成同盟会を結成、1925年、悲願の普通選挙法が成立しますが、時既に遅く憲太郎没後3年目のことでした。この度、宇佐学漫画シリーズで憲太郎を取り上げますが、投票率100%が憲太郎の望みであることは言うまでもありません。

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