市長コラム「院内の石橋」(平成29年12月号)
院内の石橋(H29.12月号)
国道387号を院内方面へ進むと左手に鳥居橋が見えます。五連アーチ橋で大正5年(1916年)に架けられました。その優美な姿から「石橋の貴婦人」と呼ばれています。本年5月には築百年を記念して「日本の石橋を守る会」総会が開かれました。熊本地震の影響で1年遅れの開催でしたが、全国から石橋愛好家が集まりました。
院内町は75基の石橋(うち64基がアーチ橋)を数える日本一の石橋のまちです。江戸時代から昭和初期にわたって架けられました。背景としては、(1)急峻な地形で大水が出ると木橋では流されてしまったこと、(2)阿蘇火砕流のたい積による加工しやすい溶結凝灰岩が豊富にあったこと、(3)石工の技術屋集団が存在したことなどが挙げられます。
何よりも戦後、コンクリート橋が主流となる中、院内の方々が必死に石橋を残したことが今日に繋がっています。心のこもったおもてなしに「日本の石橋を守る会」のみなさんから口々に賞賛の声があがりました。これからも石橋は、心と心の架け橋であり続けると確信した幸福なひと時でした。
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更新日:2023年04月07日