戦争遺構めぐり拠点施設「宇佐空の郷(うさくうのさと)」

更新日:2023年09月29日

概要

昭和14(1939)年10月1日、宇佐海軍航空隊は実戦訓練を行う航空隊として開隊されました。市内には、城井1号掩体壕をはじめ、空襲の痕が残る落下傘整備所や爆弾池など、わがまちも戦場であった歴史を伝える戦争遺構が現在も多数残っており、戦争の悲惨さを伝えています。
これら市内に残る戦争遺構めぐりの拠点施設として、「宇佐市宇佐空の郷(うさくうのさと)」が平成29年4月21日に開館しました。所在地名は「宇佐市大字江須賀字正門」となっており、現在も航空隊正門跡の名残があります。
当時の写真では、司令部庁舎や兵舎、格納庫など航空隊の中枢部であったとされています。施設本体はこの庁舎をモチーフに建設され、敷地内には、正門門柱の復元モニュメントが設置されています。
また市内には、宇佐海軍航空隊の歴史や宇佐への空襲、宇佐から出撃した特別攻撃隊について紹介する「宇佐市平和資料館」が開設されています。
資料館での資料展示と実際に遺構を巡り、実物を目の当たりにすることで、戦争の歴史を感じ、平和の大切さと命の尊さを学ぶ場としていただければ幸いです。

宇佐海軍航空隊の正門

宇佐海軍航空隊の正門

宇佐海軍航空隊の正門跡(宇佐空の郷)

宇佐海軍航空隊の正門跡(宇佐空の郷)

正門門柱の実物展示

正門門柱の実物展示

正門門柱の実物展示

施設内には、この場所にあった宇佐海軍航空隊正門門柱の1基が実物展示されています。門柱は戦後引き倒されて埋められていましたが、1992年(平成4年)に行われた工事の際に発見されました。

ガイダンス機能

 市内に残る戦争遺構めぐりの拠点して、戦争遺構についての情報を発信しています。


・タブレットの貸出し

市内の戦争遺構や観光スポットのガイドアプリ「うさんぽナビ」が利用できるタブレットを貸し出しています。(有料)
「うさんぽナビ」は、ご自身のスマホ、タブレットでも利用ができます。(無料ダウンロード可、通信料は必要です。)
※  貸出しには、運転免許証など身元を確認できるものが必要です。


・遺構めぐりレンタル自転車

周辺遺構をはじめ、航空隊跡全体をめぐるレンタル自転車を貸出します。(有料)  

施設情報

【所在地】 宇佐市大字江須賀字正門4035番地の2

【開館時間】 午前9時~午後5時

【休館日】 12月31日 ※臨時に休館することがあります

【入場料】 無料

【駐車場】 大型車4台/普通車10台

【電話番号】 0978-58-3453

【交通アクセス】 JR日豊本線・柳ヶ浦駅より車で約5分(徒歩で約20分)

「宇佐空の郷」周辺の戦争遺構

【落下傘整備所】 平成31年3月22日 保存整備工事完了

落下傘整備所

落下傘整備所

機銃掃射の跡

機銃掃射の跡

約200m、徒歩約5分
落下傘を整備したといわれるレンガ造りの建物です。外壁には米軍の空襲により機銃弾の痕が無数に残っています。

【耐弾式コンクリート建物】 平成31年3月28日 保存整備工事完了

耐弾式コンクリート造建物

耐弾式コンクリート造建物

付属施設

付属施設

200m、徒歩約5分
受信所、または配水場と考えられている建物で、防弾効果を上げるために内部は一段掘り下げられています。

【発動機試運転場(エンジン調整場)】 令和3年3月16日 保存整備工事完了

発動機試運転場(エンジン調整場)

発動機試運転場(エンジン調整場)内部

約700m、徒歩約10分
飛行機のエンジンを分解して、整備を行っていたとされる建物です。エンジンを載せたと思われる台と点検記録用の部屋が残されています。

【爆弾池】 令和2年1月24日 保存整備工事完了

爆弾池

爆弾池

展望台

展望台

約1,000m、徒歩約15分
昭和20年4月21日に米軍の爆撃機B29が初めて来襲し、その空襲での爆弾痕に水が溜り池のようになっています。 展望台からは、宇佐海軍航空隊跡地を一望できます。

この記事に関するお問い合わせ先

社会教育課 平和ミュージアム建設準備室
〒879-0492 大分県宇佐市大字上田1030番地の1 本庁舎3階

電話番号:0978-27-8200
ファックス:0978-33-2670

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