訓練指令!宇佐消防署南部管内にて水難事故発生!至急対応せよ!

更新日:2025年06月11日

宇佐消防署南部分署で実施した水難救助対応訓練をご紹介します

麦焼き、梅雨、暑苦しさと夏の季節への移り変わりを感じるようになってきました。消防署が懸念する夏の災害として、集中豪雨や熱中症とともに河川などにおける水の事故が考えられます。

そのため、毎年夏に差し掛かるこの時期に水難救助対応訓練を強化して行います。

消防車への資器材積込み、救助ボートの迅速な組立て、操縦技術、ブイの設定などを確認しました。

今回は令和7年6月4日(水曜日)、5日(木曜日)に宇佐消防署南部分署にて実施した水難救助対応訓練をご紹介いたします。

長尾溜池にて

長尾溜池(上副)にて

事前準備とボート設定

南部分署の保管状況

資器材は南部分署の車庫で保管しています

エアー注入

救急隊員が脇に抱えているのが空気ボンベです

救助ボートは夏のシーズンになると、すぐに災害対応ができるよう南部分署の車庫に保管しています。救助用ボート、目印になるブイ、ボート操作するオール、オレンジ色の救命胴衣など水の事故に使用する資器材をひとつにまとめています。

救助ボートはゴム製で空気を入れて使用します。火災の時に煙から自分の体を守る呼吸器に装着する空気ボンベの空気を、専用の器具を用いて注入します。

救助ボートの積込み

架台を利用して救助ボート積込み

はしご架台を利用します

救助ボート固定中

消防車のこの位置に固定します

救助ボートの積込みの訓練です。ボートを現地まで持って行く方法はいくつかありますが、南部分署の消防車は小型の消防車になりますので、救助ボートを事前に膨らませて消防車の上部に固定して現地に向かう方法を採用しています。

はしごを設置している架台を利用して、消防車の上部に積み込んで、走行中に飛ばないようにロープなどで固定しています。最小人数の2人で積み込みができるよう考えました。

ため池での訓練

ボート入水

入水時は隊員間で連携します

ブイ打ち

ブイの設定は意外に難しいです

ボート操作技術

ブイまで操縦します

今回は、院内町上副にある長尾溜池で実施しました。このため池で訓練を行うのは南部分署初になります。

まず、救助ボートを池に浮かべます。隊員が連携し合い、ボートが流されないように確保したり、資器材を救助ボートに積み込んだりします。

続いて、ブイの設定訓練です。検索範囲や要救助の位置の目印としてブイを設置します。ブイの下にはアンカーという重りがついているのでアンカーを沈めてロープを張ってブイを固定します。水の中でロープを張るので想像している以上に難しい作業になります。

最後の写真はボートの操縦訓練です。オールを漕いで進みますが、操縦者が息を合わせて漕がないとなかなか進みません。乗り手の協力や体力がとても必要だと感じた訓練になりました。

水の事故の予防とお礼

水の事故は、安易に川や池に近づかない、救命胴衣を着用するなど事前の心がけや準備で予防できます。まずは事故を起こさないことが大切です。

今回の訓練にあたりご協力いただきました関係各所のみなさま大変ありがとうございました。6月23日(月曜日)には駅館川にて水難訓練を企画しているところです。ご協力ご理解をお願いいたします。

この記事に関するお問い合わせ先

宇佐市消防本部南部分署 消防係
〒872-0526 大分県宇佐市安心院町田ノ口438番地の1

電話番号:0978-44-1145
ファックス:0978-44-1033

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