下宮

更新日:2024年02月16日

昭和16年の下宮

昭和16年の下宮(げぐう)

小椋山の麓に鎮座する下宮は、上宮建立から100年後、平安時代初期810~824年に嵯峨天皇の勅願により創建された。古くは御炊殿(みけでん)といわれ、かつて神前にお供えする食事を作る場所であった。農業・漁業をはじめとする産業一般の発展充実を守る神として、上宮と同様に八幡大神、比売大神、神功皇后の三柱が祀られており、宇佐地方では「下宮参らにゃ片参り」といわれ親しまれてきた。

「蓑虫山人絵日記」に描かれた上宮と下宮

「蓑虫山人絵日記」に描かれた上宮と下宮

上宮と下宮、この宇佐神宮を代表する2つの大きな神域は古来より、上宮は国家の神として、下宮は民衆の神として、皇室をはじめ国民より篤い崇敬を集めてきた。一説では、かつて上宮は身分の高い者しか参拝できなかったため下宮が庶民の参拝する場所となり、このような違いが生まれた言われている。このように同じ神様を祀る社が2つある神社は、全国でも珍しい。

江戸中期「宇佐宮境内図」に描かれた上宮と下宮

江戸中期「宇佐宮境内図」に描かれた上宮と下宮

下宮は上宮と同様に、焼失や式年造営(定期的な建て替え)で、繰り返し建立されてきたが、現在の社殿は1817~1826年に再建され、昭和大造営にともない昭和14年(1939)に改修された。

現在は、主に神職により日常の祭祀が行われる場所となっている。

下宮の門
横から見た下宮
現在の下宮

下宮

撮影:宮本 龍之

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