ヤングケアラ―

更新日:2023年04月19日

人権の事を誰でも身近に考えてほしくて、わかりやすいように動画と4コマ漫画にしました。
楽しみながら人権について学んで、心豊かな街宇佐市にしていきましょう。

☆登場人物の名前の由来☆
りんちゃん:隣保館の隣(りん)から名付けました。
けいちゃん:人権啓発の啓(けい)から名付けました。

ヤングケアラー

「ヤングケアラー」とは、家族の介護やケア、身の回りの世話を担う18歳未満の子どものことです。
その生活が“当たり前”で、自身が「ヤングケアラー」という認識がないという子どもも少なくありません。

ヤングケアラーは本来大人が担うべき、以下のようなケアを行っています。

家族に変わって幼い兄弟の世話をする
障害のある家族の入浴や介助をする
家計を支えるために労働を行う
依存症を抱える家族に対応する
フォローが必要な家族がおり、サポートできる大人がいない場合、子どもがその責任を担わざるを得ません。

子どもが家族をケアすること自体は問題ではありませんが、子どもとして守られるべき権利が侵害されているケースもあり支援が必要です。


文部科学省と厚生労働省が令和3年3月に発表した「ヤングケアラーの実態に関する調査結果」によれば、中学2年生の約17人に1人がヤングケアラーでした。

しかし、ヤングケアラーと自覚している子どもは約2%しかいません。わからないと答えている中学2年生は12.5%おり、ヤングケアラーに該当しているかわからないままケアをしている現状がわかります。

また、ヤングケアラーという言葉自体の認知度が低く、聞いたことがないと答えた人が8割を超えています。


ヤングケアラーの子どもは、以下のような問題点を抱えています。

学業に影響する
交友関係が築けない
体力、健康が損なわれる
進路に影響する
学業に時間を割くことができず、学力への影響が懸念されます。

また、部活動や友達と遊ぶ時間が奪われ、交友関係が築けず孤独を感じる子どもが出てくるのも問題です。

家にこもる時間が増えれば体力や健康への不安も出てくるでしょう。そのほか、障害を抱える家族によって家の片付けが十分にできず、体調を崩してしまうケースもあります。

さらに、介護の負担が進路に影響するケースもあります。

ヤングケアラーの支援には、福祉、教育などさまざまな観点からのフォローが必要であり、管轄する部署が複数に渡るため、調整に苦戦しているのが実情です。

また、貧困家庭などの問題に比べて外部から発見しにくく、そもそも支援が必要な子どもの把握にも課題があります。

ヤングケアラー2

ヤングケアラー2

ヤングケアラー1

ヤングケアラー1

この記事に関するお問い合わせ先

人権啓発・部落差別解消推進課 隣保館
〒879-0453 大分県宇佐市大字上田1043番地の1

電話番号:0978-33-1707
ファックス:0978-33-1707

メールフォームによるお問い合わせ

ページに関する評価
このページは参考になりましたか?
このページは見つけやすかったですか?
このページの内容はわかりやすかったですか?