令和7年度「市民のつどい」講演会を開催しました!

更新日:2025年11月14日

チラシ画像

市民のつどい講演会は、市民の皆様に人権について学んでいただくため、12月の人権週間に先がけて宇佐市人権啓発推進協議会が毎年開催している講演会です。

今年は、実名で語る性暴力サバイバーの工藤千恵(くどう ちえ)氏を講師にお招きし、「サバイバーが語る性暴力 ~被害者も加害者も傍観者も生まない社会へ向けて~」をテーマにお話しいただきました。

多くの皆さんのご来場ありがとうございました。

開催日時(終了しました)

令和7年11月14日(金曜日)

受付:12時30分~13時30分

講演会:13時30分~15時30分

会場

宇佐文化会館・ウサノピア 大ホール

主催

宇佐市、宇佐市人権啓発推進協議会

演題

「サバイバーが語る性暴力 ~被害者も加害者も傍観者も生まない社会へ向けて~」

講師

工藤 千恵 氏 (性暴力サバイバー)

大分県在住。性暴力サバイバー。

8歳の時に、誘拐・性暴力被害を経験。

その後も度重なる被害や、過呼吸症・対人恐怖症・自律神経失調症・依存症などの困難を抱えながらも、「回復の先にある光」を信じ、前を向いて生きる道を選ぶ。

2014年より、実名で被害当事者としての体験を語りはじめ、警察・支援センター・行政・教育現場などで講演を行い、被害者も加害者も傍観者も生まない社会の実現を願い、声を届け続けている。

被害に遭っても、自分が望めば、トラウマや依存症と向き合いながらも「幸せに生きる選択」ができることを伝えている。

講演会の様子

講演会の様子
講演会の様子

講演会の感想(アンケートより一部掲載)

  • 実体験にもとづいた講演で、とてもリアリティーや説得力があり、理解しやすいものでした。自分や家族、友人など、全ての方が、被害者にも加害者にもなることのない世の中を考えるきっかけになりました。
     
  • 最初から最後まで許せない気持ちでいっぱいでした。自分の子が被害者になったら、逆に加害者になったらと思うとおそろしく、とても不安な気持ちになりつつも、どう防げばいいのかというのは、大きな課題に思います。苦しい体験を話してくださり、被害をなくすための活動をしておられる工藤さんをとても尊敬します。
     
  • 傍観者にならないということを改めて意識しました。傍観者であることは、無関心ということ。無関心であること、偏見を持つこと、無知であることは、生き辛さを感じて生きている方々を更に生き辛くしている。一人ひとりが自他の命と人権の大切さを確認し、お互いを認め、尊重することが 住みやすい社会につながります。そういったことを強く感じさせられました。ありがとうございました。
     
  • 壮絶な経験を通して、たくさんの学びをわかりやすくお話していただきました。言葉にできない、一人でかかえて悩んでいる方はきっとたくさんいるのだと思うと、やりきれない気持ちになる。
     
  • トラウマから回復する事は、自分の考えていた以上の闘いがあると感じた。まわりが理解していかなければならないと思う。
     
  • 一人の人生をくるわせてしまう性暴力、差別、人権侵害を許せない、生まない社会を築いていかないといけないと改めて感じた。人権の学びの機会をもっとほしいと思います。
     
  • 性暴力をなくすための予防策や社会のあり方がとても参考になりました。孫たちが性暴力にあわず、又あわせないようにするために、どうすればよいか、今、SNSやLINEなどがあり、親の知らないうちに犯罪にまき込まれる危険が身近にあります。心配です。辛い過去を乗り越えてこられた。又、前向きに進んでいらっしゃる工藤千恵さん、本当に有難うございました。
     
  • 性暴力の動機が性欲以上に支配欲であるというのは驚いたが、子どもが被害に遭うケースが多いと聞いて納得できた。加害者を生み出さないための社会のアプローチも変更する必要があると感じた。
     
  • 実名で自分の体験を話すことは、色々と大変なことがあると思いますが、やはり、当事者の方のお話を直接聞くことは、今までになかったので、しんどい部分もありましたが、貴重な機会だったと感じています。ありがとうございました。被害者の方が性依存や破滅願望におちいることも今まで知りませんでした。性別・年齢問わず被害を受ける人が出ないよう、加害者を出さないよう、制度(再犯防止プログラム)をととのえていったり、もっと実態を知っていくことが必要だと思いました。
     
  • 性暴力についての講演を聞いたことがなかったので、当事者の方の苦しみに心が痛くなりました。被害を受けた側がどうして長年苦しまなければならないのでしょうか。差別をする人、加害者となる人を生み出さない社会にするためにできることをさがしていきたいと思った。