世界かんがい施設遺産登録証伝達式(令和4年3月9日)

更新日:2022年03月11日

記念撮影

記念撮影

副大臣との懇談の様子

副大臣との意見交換会の様子

3月9日(水曜日)、午前10時から農林水産省中村農林水産副大臣室において、昨年11月26日に登録が発表された「世界かんがい施設遺産」の登録証伝達式が行われ、是永市長が宇佐土地改良区の大森理事長と共に出席し、登録証と盾の伝達を受けました。

今回、日本から登録されたのは宇佐市の「宇佐のかんがい用水群」と大阪府河内長野市の「寺ヶ池・寺ヶ池水路」の2施設でした。

中村農林水産副大臣からは「この栄誉ある世界かんがい施設遺産登録は、地域の関係者の皆様の誇りになると同時に我が国のかんがい施設の歴史が、国際的にも評価されているということを国民の皆様に再認識していただく素晴らしい機会になることを期待しています。引き続きかんがい施設の適正な維持管理に努めていただくとともに、これらの施設を地域農業振興に活用して、後世につなげていただきたい」とのご挨拶をいただきました。

続いて、ICID日本国内委員会の渡邉委員長から今回の登録に至る経過報告および施設の特徴や評価された点の概要を以下のとおりご紹介いただきました。

「大分県宇佐市にある宇佐のかんがい用水群は、平田井路、広瀬井路の二つの水路で構成されていて、平田井路は平安時代の1156年に開削され、広瀬井路は江戸時代の1751年に築造が開始されました。これによって降雨の少ない宇佐平野を大分県内最大の穀倉地帯へと転換することが可能となり、この地域の食糧増産に大きく貢献しました。また、施設に使用されている高度な石工技術は宇佐から全国に伝播し、日本のかんがい施設の技術の発展に大きく貢献しました。今般の世界かんがい施設遺産の登録に当たりまして、宇佐のかんがい用水群はICIDからは当時の土地改良を代表する水田農業を発展させたかんがい施設だと高く評価されたところでございます」

その後の意見交換会において、是永市長は、平安時代に築造されたという平田井路に関しては、白蛇伝説によって水路の経路を決定したエピソードを披露。広瀬井路については、難工事のため120年以上の間、失敗を繰り返しようやく江戸時代から明治にかけて南一郎平の手によって完成に至ったことやその郷土の偉人の没100年・通水150年のフォーラムの際に世界かんがい施設遺産を紹介されて今回の認定に至ったという経過、地元では一郎平のNHK朝ドラ化を目指していることなどを紹介しました。

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