市長コラム「駅館川と森田ラッパ その3」(令和6年3月号)

更新日:2024年02月20日

駅館川と森田ラッパ その3

宇佐平野

宇佐平野

駅館川総合開発事業の工事中止および森田氏罷免の仮処分を求めた弁護士は「通常幅員7mでよい農道について、農民の財産である皿池などを潰して16mにした。これは森田氏の恣意(しい)であり、土地改良法違反だ」と主張。

これに対し森田氏は「土地改良法には農道を何mにしなければならないという決まりはない。安全かつ円滑に営農するには耕運機専用の側道が必要だ。土地改良法違反ではない」と反論。地元では圃場(ほじょう)にテントが張られ、討論会が開催されました。5年の歳月を要した訴訟は、森田氏を支持した地元農民の意向を尊重する形で和解が成立。事実上、勝訴した森田ラッパの真骨頂を示す出来事でした。

日出生・日指ダム、山中部導水路、ぶどう団地、大幹線農道など、森田氏が描いた田園都市構想は、今日の宇佐市発展の礎となっています。「農業がしっかりしていないと地域は発展しない。先人たちが苦労しながら整備した土地改良施設、宝を継いでほしい」森田氏はそう言って講演を締めくくりました。

私たちは森田氏の遺志を受け継ぎ、安心院地域でぶどう園を再編する国営緊急農地再編整備事業に取り組んでいます。また、国の令和6年度当初予算には国営かんがい排水事業の全体実施設計が盛り込まれ、半世紀ぶりに平野部の再編にも入ります。森田氏もきっと草葉の陰から見守ってくれていると思います。

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