市長コラム「空襲と特攻 その4」(令和5年6月号)

更新日:2023年05月18日

空襲と特攻 その4

慰霊塔

慰霊塔

昭和20年5月5日、特攻で航空機が無くなった宇佐空は解隊され、西海海軍航空隊宇佐基地となりますが、2日後、再びB-29の空襲を受けます。この時、山口県小月基地から出撃した村田勉曹長操縦の陸軍戦闘機「屠龍」(とりゅう)が、八面山上空で体当たりし1機を撃墜。今井不二夫大尉と松山春彦少尉の乗った飛行機は空中戦のすえ被弾、院内町滝貞に墜落して戦死しています。八面山には日米戦没者の慰霊と世界平和を祈念した平和公園があります。

また、8月8日には畑田空襲と呼ばれるB-24、23機などによる空襲があり、6人死亡、41戸の家屋が焼失しました。宇佐での空襲による犠牲者は、戦闘員、非戦闘員合わせて500人近いと言われています。非戦闘員の空爆犠牲者に対する供養については、昭和27年、太平洋戦全国空爆犠牲者慰霊協会が設立され、同31年、兵庫県姫路市手柄山に慰霊塔が建設されています。

宇佐市は兵庫県姫路市、加西市、鹿児島県鹿屋市と「空がつなぐまち・ひとづくり推進協議会」を設立。熊本県錦町も加え平和への取り組みを行う中、姫路市からの働きかけにより慰霊協会へ加入しました。令和4年10月26日には平和祈念式にも参列し、空爆犠牲者への慰霊はもとより、世界の恒久平和をお祈りさせていただきました。

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