市長コラム「二拝四拍手一拝 その2」(令和5年2月号)

更新日:2023年01月25日

二拝四拍手一拝 その2

上宮にある御祭神の解説版

上宮にある御祭神の解説版

宇佐神宮は、一之御殿に応神天皇、二之御殿に大神、三之御殿に神功(じんぐう)皇后が祀(まつ)られています。その内、比売大神はいわゆる宗像三女神、多岐津姫命(たぎつひめのみこと)、市杵嶋(いちきしま)姫命、多紀理(たぎり)姫命を指すとされています。

『逆説の日本史』の井沢元彦氏は「常識的には中央に一番偉い神、宇佐神宮で言えば八幡大神である応神天皇が祀られるべきなのに比売大神が祀られている。比売大神は応神天皇や神功皇后より偉い神、邪馬台国の卑弥呼ではないか」と推測します。

同じように四拍手の出雲大社は、国譲りで有名な大国主命(おおくにぬしのみこと)が祭神です。実態は大和勢力が大国主命の支配地である出雲国を征服したことを「国譲り」と美談化していると思われます。しかし、その怨念はすさまじく、出雲大社という巨大な社に御霊を丁重に祀るとともに、たたりを恐れて拍手(かしわで)を「死」4回打っていると言うのです。

私見ですが、応神天皇と神功皇后の勢力が征服した邪馬台国の卑弥呼を比売大神としてあつく祀るとともに、そのたたりを恐れ拍手を4回打っているのではないかと思えてなりません。井沢説に出会った時、私はこれだと鳥肌がたちました。「二拝四拍手一拝」とは、表向きは「四季」「四方」、隠された意味は「死」であると確信し、私はさまざまな機会で紹介しています。

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